第16章 変わるんだ
「で、昨日さー。遠野ちゃんがお前に気持ち伝えるっていったあと、お前も遠野ちゃんに言いに行くって、まじびっくりしたわぁ…!」
だから、お前場所しってたんだ。
「…でも、嬉しかった。俺のこと見たいにわくわくした」
「咲本…ありがとな」
「な、なんだよ!急に!」
俺が、今この状態になれたのは、案外
お前のおかげなのかもな。
教室の前に立った。
ドアを開けて、
いつもなら、何も言わないで自分の席に行く。
けど
今日は、頑張るって
決めたんだよ。
「…遠野ちゃん来た」
「あ、やっぱかわいいな。少し地味だけど…つーかなんで立ち止まってるんだ」