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【櫻井翔/R18】せっくすれす。

第2章 抱けない理由




「翔くん?帰ってきてたの?気づかなかった」
「おはよう七海、いい朝だね」

午前6時。今日は寝坊しなかったね。

俺は早朝ロケのため家を出る準備をする。


「行っちゃうの?」

玄関を出る俺の袖を掴んで見上げる七海。

「可愛いなぁ、もう」

気づいてるかな、上目遣いになってること。


「行ってきます」

唇に軽くキスを落とす。

朝だから控えめに、ね。

「むぅ」
「足りない?」

ほっぺをふくらます七海。

ハムスターみたいだ。

つん、と唇を突き出す仕草は要求してるんだね。


ちゅ、ちゅ、


玄関に鳴り響くリップ音。

七海はまだまだキスが下手くそ。

息継ぎのタイミングとか分からないウブ。


「じゃあね」

開発しがいのある子なんだ。




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