第5章 縮まる距離
1時間目の授業が終わった。
こんなに音楽の授業が楽しかったの初めてだよ。
好きな人と話せて、
その人の笑顔が見れて。
これだけのことだけど幸せを感じることができるんだ。
恋することって、とっても幸せなことなんだね。
飯田君のおかげで知ることができたよ。
樹里と一緒に教室に戻る。
「樹里は、席どこだった?」
「1番後ろ!」
「へー、よかったじゃん。」
「うん!
愛梨は前から2番目だったよね。」
「そうだよ。」
「だいぶ前になっちゃったよね。」
「だからよ、最悪ー!」
とは言ったけど本当は超最高です。
こんな会話をしていたら泰輝がきた。
「愛梨さ、飯田君の隣だったよな!
2人とも楽しそうに話してたなー」
またニヤニヤしながら言われた。
ニヤニヤする意味わかんない。