第5章 縮まる距離
樹里が飯田君に告白してから1週間過ぎた。
樹里と飯田君、気まずくなっちゃうのかな?
って不安もあったけど
今でも放課後は4人で集まってるし
普通に話したりしてるから
ホッとした。
今日は、月曜日。
いつもの朝練を終え、教室に戻った。
1時間目、なんだっけ?
あ、音楽か。
はー音楽室に移動しなきゃ。
「愛梨、行くよー」
と準備を済ませた樹里が声をかけた。
「あー、まだ準備してない。
ちょっと待ってね。」
急いで準備する。
…あれ?
教科書がない。
忘れたよー。
しょうがないか。
「樹里~、教科書忘れた~」
「ドンマイ!」
音楽室へ向かった。