第2章 初めまして
『…ハァ…ハァ!私たちが何をしたというの?!何故みんなを奪った!』
『…っせ…、皆を返せ!!』
ガバッ!
カ:っ!
(最悪だ…)
カ:胸くそ悪い…
ポタッ
っと、1つの雫が布団にシミを作った。
カ:ハッ…だっさ…
カズハは自嘲気味にそう呟いた。
カ:昔の夢見て泣くなんて…寂しいなんて…
カ:私には、泣く暇なんてないのに…ッ!
そう自分に言い聞かせるように言葉を発しても涙は止まってくれない…。
カ:…ぃ…寂しいよぉ…
カズハはそれから数分間泣いていた。
泣き止んだ後にカズハは、赤くなってしまった眼を冷やしそろそろ切れかけている食材を買いに市場まで出かけた。