第8章 離れそうな心取り戻すため
最後の望みだったのに断られた
君の心におれはもういないの?
君の心には他のやつがいるの?
「聖奈、お願いっ。最後にするから、ちゃんとこれで諦めるから……」
溢れ出しそうな涙を必死に抑えながら
女々しい
カッコ悪いなんてわかってる
だけど、少しでも君の心に留まりたい
少しでも君に想ってほしい
好きなんだ。
だから、だからっ
「健人、なんで…っ。なんで泣くのっ?」
君の心が離れていくのが怖いんだ
君がいなくなるのが怖いんだ
目の前で泣いてる俺をみて涙を流す君
「せな……すきだよ…。いなくならないでよっ」
願うのは僕のほう
ただ君のもとへすぐにテレポーテーション