第8章 松岡の部屋【R18】
ぱちっ
次に目を覚ましたのは午前1時であった。
少し休憩するだけのつもりが6時間も寝ていた事になる。
「やばっ;まだまっつん起きてるかな;」
武田は飛び起き松岡の部屋へと向かう。
ーピンポーンー
チャイムを鳴らしても返事がない…。
武田は恐る恐るドアを開けた。
「…まっつんー?」
電気を点け中を見ても松岡はいない。
そう言えば前に雪村さんがまっつんの部屋に行ったけどもういなかったとか言ってたっけ…。
もしかして普段から鍵かけない人?
危ないなぁーと思いつつ間違って届いていた郵便物をテーブルに置き、武田は部屋を後にしようとした。
すると、ガチャとドアの開く音がした。
玄関を見ると松岡が丁度帰ってきたところだったが泥酔状態ですぐに玄関でへたりこんでいた。
武田は急いでかけより松岡に声をかけた。
「大丈夫っ?!まっつん!まっつーん!
こら!ここで寝ちゃ風邪ひくでしょー?!
まっつーん! 松岡ー!!正宗ー!!
正宗くーん、起きましょうねー!!」
いろんな呼びかけをしているとうっすら松岡の目が開いた。
「もっかい…。」
「へ?」
「もっかい名前読んで…。」
まっつんは泥酔すると甘えんぼうになるのか…。
武田はクスっと笑うともう一度言った。
「正宗くーん、ここで寝ると風邪ひいちゃうからせめて布団に行きましょうねー!」