第4章 賢者タイム
「…なぁにぃ?…賢者タイム?」
武田はバッと声のする方に顔を向けた。
雪村がベッドの端で頬杖を付いてこちらを見ている。
「えっ///…!ぁっ…のっ///」
何も心構えしていなかったのと見られてたという恥ずかしさから武田の顔は真っ赤になった。
「へぇー…
女の子でも賢者タイムってあるんだぁー…。」
雪村は武田の顔をじーっと見つめていた。
月明かりに照らされている雪村の顔はとても綺麗だった。
「雪村さん…、起きてたんだ…。」
「れっちの寝顔見てた。」
「えっ、ちょっ、やめてょ恥ずかしい!」
微笑みながら言う雪村に武田は更に真っ赤になった。
「もっと恥ずかしいことしたじゃない。
ほら、ぎゅってさせて…?」