第13章 協力
ミナは大倉に伝えた
ミナ「彼に伝えて、私は大丈夫・・と」
その言葉に大倉はよろめきながら動くと
近くのソファーに力なく腰を下ろした
すると渋谷が口を開いた
渋谷「雪は、まだ大丈夫って事か?」
その言葉を聞き丸山が寂しそうに言う
丸山「・・・まだね」
その言葉に大倉は頭を抱え込んだ
その時だった
安田「なぁ、何で横ちょがおらんの?」
不思議そうに周りを見渡した
すると、渋谷も気が付いたような顔をした
渋谷「一番に来てそうやのにな」
丸山「横山くんは、
雪を助ける方法を調べてるんだよ・・・
だから、こっちは僕たちで考えよう」
その言葉に大倉は顔を上げて仲間を見る
しかし錦戸は冷たく言った
錦戸「横山くんなしで
俺たちに解けるん?」
すると、みんなは口々にため息をついた
その姿を見ていたミヨが
ゆっくりと何かを
思いついたように話し始めた
ミヨ「もしかして、雪さんは
この窓の向こう側の
世界にいるのかも・・・・」
その言葉にミナが反応する
ミナ「じゃ、それなら屋敷のどこかでは
さっきみたいに
雪さんを見られるかも知れない!」
二人は嬉しそうに微笑んだ
聞いていた者は不思議そうな顔をした
二人の話している意図が読めなかったのだ