第12章 逃げる
そして、急いでまた
雪の言葉を知ろうとした
窓ガラスに向き合った
ミヨ「わ」
ミナ「た」
ミヨ「しは」
ミナ「だ?」
ミヨ「い・・」
ミナ「じょ」
ミヨ「う?」
ミナ「ぶ」
そう雪は伝えると雪は小さく微笑んだ
ミナ・ミヨ「私は大丈夫!」
二人は読み取ると
雪に向かって言った
ミナ「必ず伝えます」
その言葉、口の動きを雪は見て
雪は頭を下げると
逃げるように
その場所から去って行った
ミヨ「伝えなきゃ・・・・」
ミヨはミナに言った
ミナ「言ってたよね、耳がいいってさぁ」
ミヨは頷いた
そして二人で部屋の扉に近づき
扉を思いっきり叩いた
そう彼らに聞こえるように
必死で二人は叩き続けたのだ
彼に一刻も早くこの事を伝える為に