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Dye D? 3

第54章 残像






 村上は一人だけで

敵に襲われた奥のリネン室に来ていた



リネン室に立ち

村上なりにこの事件の意図を探ろうと

この部屋にヒントがあればと

考えてやって来たのだ





村上はゆっくりと

敵に襲われていた時の事を

思い出していた





強烈な敵の強さを感じて

この部屋に入ってやり過ごそうとした




村上「・・・・・・・」



村上の中に引っかかりが生まれた



村上「なんでや?」



村上は一人で悩んだ

何故

自分はその時に

やり過ごそうとしたのだろか?




今までの自分たちなら

立ち向かっていたはずだ



何故なら

その間に仲間が向かって来るから

必ず仲間が来るから



でも何故・・・・




村上は考えながら

その場に部屋に座り込んだ



しばらくは考えたが

やはり自分には考える事は苦手だと感じ

頭をかきむしったのだ



そして軽く頭を振ると

自分の目の端にあるモノが入ったのだ





村上「あれはなんや・・・・」




村上は床の黒い小さいシミを見つけたのだ

長年の古さで出来た

シミとは違う感じがした

そう思ったから

手を伸ばしそのシミをそっと手で触れてみた



すると吸血鬼の感覚で

黒いモノを感じたのだ



村上「・・・・これは?」



村上には

それが何かは分からなかったが




考えていた

この場所にいたのは確か・・・・



その瞬間に村上は立ち上がり

この事を仲間に報告するために

部屋を出たのだ



これが何かの手掛かりになればと思い

仲間の元に急いだのだった





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