第42章 カード
ミヨが渋谷を見つめているのを
丸山は少しだけ微笑みながら
丸山「もし、よかったら
覚えてる事を
話してくれないかな?
ヒントが見えるかも知れないから」
丸山の言葉に
ミヨは素直に考えながら言ったのだ
ミヨ「・・・・いつからか分かないのですが
ミナとの仲が上手くいかなくなって
そしたらミナのように
言葉をだす事も出来なくって・・・」
その言葉に丸山はあくまでも
優しい言葉で
ミヨの心を気遣って言った
丸山「言葉を・・・・」
ミヨは静かに頷いて
ミヨ「喉の奥から出てくれないの
ミナが話していると・・・」
その言葉に丸山は考え始めた
すると聞いていた渋谷は笑いながら
渋谷「そう言えば横が言ってたな
二人で完璧やって・・・・」
そう言いながら
窓の外を見続けていたのだ
すると丸山はその言葉に
何かを思いついたかのように
丸山「もしかしたら!!!!!!」
丸山は二人を見つめながら
真剣な顔で言ったのだ
丸山「二人で一人なのかも・・・・」
その言葉に渋谷は顔をしかめた
渋谷にしたら
何を言ってるんだと思っていたのだ
そんな渋谷の顔を見て丸山は言葉を続けた
丸山「横山くんは言ってたよね
二人はタロットカードだって
カードは一枚で二つの意味があるんでしょ?」
渋谷はその言葉を考えながら頷いた
渋谷「そしたら
二人はカードって言いたいんか?」
その言葉に
丸山は反応するように微笑んだ
丸山「だからさぁ
一つのカードが動いてる時は
彼女は動けないって考えると
言ってた事が繋がらない?」
その言葉に渋谷は少し笑いながら
渋谷「なるほどな・・・・
少し強引やけどな」
黙って聞いていたミヨが顔を上げて
ミヨ「あのぁ・・・・」
その言葉に男たちは反応した
丸山は驚いた
本人を前にして話す事ではなかったと