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Dye D? 3

第31章 復活






 横山は左右反対の世界の

廊下で目を覚ました




周りの景色をゆっくり見ながら

いつもと反対にある窓を知ると

首を軽く振りながら





横山「ちょい乱暴なやり方やったが

なんとか来れたな・・・」


そう言うと微笑んだのだ




そして、ゆっくりと立ちあがると

背伸びをして



横山「さて、あいつらを探すか・・・」


そう言うと静かに歩き出したのだ





本来なら力で

直ぐに探せるのだが

今の自分は人と同じであった




横山は違和感を感じ

自分の手を静かに見つめた



自分の白い手首に浮かぶ血管を

見つめると妖艶の微笑みを見せ

口元から牙を覗かせ



横山「この世界では力が

戻るんや・・・」



嬉しそうに瞳を深紅にさせたのだった






横山は歩きながら

錦戸、安田の居場所を探っていた



いつもの屋敷でない

この冷たい無機質の建物の中を

自分の意識を張り巡らせた時だった




曲がり角の向こう側から

こちらに向かって走って来る

足音が聞こえてきたのだ




横山は立ち止まり相手を待った




横山の読み通りに

安田が嬉しそうに角を曲がって来たのだ




安田「横ちょ!

やっと来てくれたんか」



安田は人懐こい笑顔で飛びつくと

横山は照れ臭そうに笑いながら



横山「ちょっと遅くなったがな」




安田はその言葉に笑いながら



安田「ええんやで、ようこそや」


その言葉に横山は呆れながら


横山「ようこそって何やねん?」


安田の言葉に笑った

安田は嬉しくって仕方ない顔をしていた



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