第10章 繋がる想い
「…ありがとう、カイ」
「あ、もしかして気づいてなかったパターン?」
しまった、と言う表情になるカイ。
「うん、気づいてなかった」
「ごめん…言っちゃった」
「いいよ、お陰でスッキリしたし」
「なら良かった…」
「ねぇ、カイ。
人払いさせてまで言いたかったこと、言っても良い?」
「どうぞ」
「悪騎死の、未来についてなんだ」
「!」
ピクリ、とカイの身体が強張る。
「どうなると思う…?」
今のところ、分かっている生存者は私とカイの2人だけ。
純血を育む為には、方法は1つしかない。
混血なら、まだ方法はあるけど。
これは、現当主としていずれは考えなければならない問題。