第36章 Twinkle Date.
「木原さんは、さ。どうするの?」
服をなおしながら金田一くんが問う。
どう?
どう、…ねぇ。
「進学。もう行きたい学校も決まってる」
「決まってるんだ」
「うん。前からずっと決めてたの」
前からずっとね。
「ずっと一緒にいれたらいいな」
ブラウスを着直し座っている私の背中に抱きついてくる金田一くん。
あったかいなぁ…。
「そ、ですね」
私は頷いて、テーブルの上のお菓子を食べた。
このデート大会が終わったら私は誰かを決めなきゃいけない。
選びたくないし、選べない、けど選ばなきゃいけないから。
だから今は。
みんな、全員大事にしたい。
振り向いて金田一くんを抱きしめた。
「大好き、です!」