第35章 Holic Date.
冷たい…そんな事を思った瞬間、皮膚をツプリと突き破る感触一一少し痛い。
そして次の瞬間にはそれを覆す快感が這い上がってくる。
「ぅ、あっ…」
いつもの血が吸い上げられる感覚と、むずがゆいのにも似た気持ち良さが体をつつむ。
吸われるたびに肌にすれる唇の感触すら気持いい。
「おいしい」
牙がぬけると私はハァハァ息をついてベッドに倒れ込む。
矢巾先輩がそんな私の頭をなでてくれる。
「矢巾先輩…」
体をおこしながら服を脱いでいく。
コートを脱いでブラウスの前を開ける。
「触って?」
体はまだ何だか熱くてたまらないし、折角こんな場所に誘われたんだから…ね?
矢巾先輩は下着を見せて赤らんでいる私にやっぱり顔を赤くする。
可愛い、と思って唇を重ねた。
又ちゅうちゅう唇を吸いながら矢巾先輩の手が私の体をなでる。
手が体をたどり胸にいきつけばやわやわもまれた。
気持よくて体がもじもじする。