第34章 Trip トリック!
「よ、良かったらいっしょに待ってもいいですか?」
渡先輩が云う。
花があると何だか気が落ち着かなくてひどいと耳鳴りや頭痛がするらしいのに、気丈にも心配してくれている先輩方に胸が熱くなる。
京谷先輩も嫌そうな顔をしているけど帰るとは云わないし渡先輩達について温室に入ってくるし。
私幸せ者です。
「粗末な場所ですがどうぞ…」
三人はブルーシートに座る。
棚からカップを出して私のポットからお茶を入れる。
私は新しくお湯をわかしていれたらいいや。
お水を湯沸かしポットに入れてスイッチをいれる。
で、みなさんと座る。