第29章 のりしろ
及川先輩にやってあげてる間に詳しくなっちゃったんだって〜。
幼馴染って感じだよね。
羨ましいな。
私は昔から友達とかいない訳じゃないケド親類関係には恵まれてないからなぁ。
夜は昔から一人が多くて寂しかったな。
そう。
で、一時期深夜徘徊にはまってたんだよね!
親にバレて止めるように云われちゃったんだけど。
でもあの頃の私は寂しくて、一人じゃなかったら何処でも良いからって帰ってきたのに又学校に行ったり駅に居たりしたんだよね。
雪の日とか寒かったけど楽しかったんだよね。
雪がキラキラ街灯を反射して明るくて綺麗で。
朱一一あ、か。