第25章 ですぱれぇと!
授業なんか全然頭に入ってこなかった。
休憩時間に見た板書したノートを見ても自分の字なのに違和感しかない。
私が誰を選ぶか決める?
何ですぐ一先輩にするって云えなかったのかな?
私は迷ってる?
迷っちゃいけなかった筈なのに。
早速、と今日、私は放課後及川先輩と帰ることになった。
デート……するらしいけど……。
デート……。
して、良いのかな?
私は一先輩の彼女なのに。
一先輩も良いって云ってたし?
大丈夫だよね。
私の気持ちは変わらない。
うん。
大丈夫。
皆さんの顔を立てて、後薔薇の花嫁()としての役割の為にもデート、楽しんじゃいますか!
花嫁として必要だから。
それだけだから、です。
許して下さい、一先輩。
私は大丈夫です!