第22章 好きで嫌い-パンジャ-
「年上と同級生は自由奔放で良いねぇ…」
「彼女の下着をポケットにしまいつつ何を…」
矢巾先輩、返せっ!
渡先輩止めてよぉ!
「木原さん…」
もうあんまりな状態に動けないでいると渡先輩が私に呼びかけてくる。
何となく声のした方に顔を向けた。
「可愛いです」
唇が熱くなる。
キス、された。
でもすぐ離れる。
何だか寂しくて手首が動かないのに手で探ってしまった。
「動かないでよー」
「木原は渡さんが気になるのか…」
きくの二人。
だって、何かっ何かっ。
「渡先輩?…あの…もう一回…シテ下さい」
又壁に手を突きながら云う。
「木原さん…」
顔を多分手で包まれて、キス、した。
今度はオープンマウスで、私からねだるみたいに。