第19章 レムナントナイト
ぎゅーって抱き返して息をととのえる。
「つむぎ、…つむぎっ」
深く深くゆっくりされてドキドキする。耳元で優しく名前を呼ばれて…。
「はじめ、せんぱい、好き、大好きっ」
ととのえた息がまた上がる。
「つむぎ…」
岩泉先輩の動きが激しくなり私も耐えられずあられもない声をあげてしまう。
「ひぁ、ん、んンッ、ひもち、いぃ」
これが好きだって思える人とするえっち?
いつもより気持ちいい。
ドキドキが止まらないし、気持ちいい。
「だ、す、からな、つむぎ」
は、じめて…中に…えへ、嬉しいです。
及川先輩が教えてくれた。
吸血鬼として覚醒すると自然生殖での妊娠率は1%以下にまで下がるのだと。
だから吸血鬼の贄は好き放題玩ばれる。
でも、私は絶対に……、
誰が、そう云ったんだっけ?
それは誰の言葉?
ま、あ、いいや。
お腹あったかい。
「はじめせんぱい」
顔を覗きこむ。
「何だ?」
抱き締める。
「一先輩大好き♡」
「ああ、俺もだよ」
両想い。
これが…。