第18章 こじらせプリンス
「え、あ」
私の出した雰囲気に影山くんも察したのか何だかしどろもどろだ。
「飲みたかったんですよね?」
影山くんの方に向き直り首に指を這わす。
「お、おう!」
何か及川先輩に聞いたけど影山くんは及川先輩の気になるものは何でも気になるらしい。
ていうか及川先輩の強さの秘訣研究に余念が無くて気持ち悪いって聞いた。
「じゃ、どーぞっ♡」
ほんとはダメだけど、他校の子なんだからいーよね。
ブラウスの襟を開いて首を見せる。
ほらほら、ガッツいていいんだぞー♡
私の特別な場所っ、トビオちゃんには許しちゃう♡
コク、って影山くんの喉が鳴ってる。