第17章 弱虫サンドリヨン
学校を出れば私も人並みの女子高生なのでスカートを三つ折りして靴下はたるませる。
学校指定のエンブレムの入ったベストは脱いで好きな色のカーデをはおった。
薄化粧風を完全なメイクにして、ブラウスのボタンは三個外し中を若干見せリボンタイは大きく派手に結んで外に出すのが今のうちの学校の流行りだ。
岩泉先輩はあまりこだわりは無いのか適当に着崩した感じが何か小慣れててカッコいい。
隣に立つと背、一一高いし。
汗を抑えるスプレーの香りと整髪料と体臭が混ざって何か男性って感じがしますっっ。
大体私がイスに座って岩泉先輩が目線を合わせてくれるから感じた事なかったけど今はやっぱり隣を見てもそのままじゃ視線は絡まらない。
「さっきからどうしたよ?」
岩泉先輩がぼちぼち歩きながら云う。
「岩泉先輩…ッ」
カッコいい!!