第3章 謙也
「ありがとう、あいちゃん。」
「ありがとう。あいちゃんはめっちゃえぇ子やのになんで、侑士なんかと付き合っとんかめっちゃ不思議やわ。」
謙也は、不思議そうな顔をしてお茶を飲んだ。
「侑士のどこがそんなに良かったか教えてくれん?」
「えぇ…。恥ずかしいよ…。」
謙也もたまにはえぇこと言うなぁ。
「俺も聞いたことないから聞きたいわ。」
「侑士くんまで~!?てか、言ったことあるじゃん!」
「そうやっけ?」
「もう~。」
「やっぱ、ないから言わんのやな。」
「ちゃうわ!黙っとけ謙也!」
「どこが好きかと言われたら全部なんだけど…。
特に好きなのは、やっぱ侑士くんかっこいいし優しいからかな…///」
めっちゃあいちゃん照れとる。かわいすぎる…。
「あいちゃん。俺の事そんな風に思ってくれとったんやな…。めっちゃ嬉しいわ…。」
「侑士くん…///」
「はいはいはいはい。なんやえぇ雰囲気なっとるけど嘘言うたらアカンで。侑士のどこがけっこえぇんや?!俺のほうがかっこえぇやろ!!それと、コイツ全然優しくないやん!いっつも、"うっさい"とか"アホ"しか言うてこんで?」
「謙也、うっさい。」
「言うたそばから…。」
「うーん…。謙也くんもかっこいいけど私は、侑士くんのが好きだなぁ。それに、侑士くん、私が体調悪いのわかってくれて心配してくれるし、重いもの持ってると絶対代わりに持ってくれるんだよ。」
「侑士めぇ…。女の子にだけ優しいのはアカンで!」
「ほんま、謙也うっさいわ~。大阪帰るか?」
「帰るか!!」
こんなにやかましいのは、久しぶりや…。
正直、体力使うわ…。
でも、あいちゃんが楽しそうやから嬉しいわ。