第14章 鶴の一声*○空条承太郎、花京院典明
パンパンパン……
前と後ろから、肌がぶつかり合う音がする。
その音に乾きの要素は無く、音質は粘着質で湿った淫靡なもの。
取り合われるように突き上げられ、薄い壁をゴリゴリと二人の陰茎が刺激する。
「あん…あ、あぅ、はッ、ああァーッ、あ」
神経はとっくに麻痺して、もう何度達したかなんて分からない。
ただただ奥を抉られ、身を焦がす鮮烈な快感に浸る。
体の中で熱い飛沫を感じる度に、私の頭はポンコツの一途を辿った。
「は…陽月さん…」
「もう一回出すぜ…」
「あぁん…ひっ、あ、うう…」
現役高校生の雄達は若さ故に持久力が高く、達してもすぐに私を揺さぶる。
三人は縺れるように絡み合い、情事は深夜遅くまで続けられた。
(…あれ…今、何か光った………)
承太郎と花京院は既に就寝し、静かに寝息を立てている。
その二人に挟まれて寝転がっていた私は、窓の外にふと目を向けた。
導かれるように見えたのは、夜空で一際輝きを放つ一等星。
そう言えば…
星に願ったことが叶ったな…
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