第14章 鶴の一声*○空条承太郎、花京院典明
宣言と同時に承太郎がズボンと下着をずらし、自身を縛りつけるものから解放する。
彼の雄を見た瞬間、抗い難い快感が私の脳天を突き抜けた。
「ンっ――――!」
膝が笑い、崩れそうになるのを必死に耐え、暫くの間体を震わせる。
自分がちゃんと床に足をつけているのか、それすらもわからなくなるくらいの衝撃だった。
ようやく刺激的な波が引いた頃、前を見据えた私は何とも言えない感傷に浸ってしまった。
(…一人でヤッて一人でイッちゃったよ…もう嫁に行けねぇ…)
花京院の臀部の谷間に陰茎を擦り付け、焦らす行為をしている承太郎はこちらのことなんか視界に入れてない。
もちろん花京院も喘ぐことに一生懸命で…
私なんで生きてるんだろう…
(いやいやそこまではまだ行かない!この瞬間のために生きてる!それだけ!…空しっ…)
ズボンの中から生還してきた手は、しっとり湿り気があって発情した雌の匂いがした。
訪れた賢者タイムに泣きそうになっていると、艶のある花京院の嬌声が再び私に明かりを灯してくれた。
「あっ、ああ――ッ!ん、ふ、あ、」
頭の靄が晴れ、クリアになった視界で目をこらすと、花京院の菊穴は承太郎の亀頭を呑み込んでいる最中だった。
承太郎の陰茎は長くて太く、そして白い。
お母さまの遺伝を強く受けたのだろう、私はこれ程までに男性器を綺麗だと思ったことは無かった。
さっき私が一人で達したのも、彼の姿が原因だった。
「息を止めるな…力を抜け」
「ん、あ…は、ふ…」
柔壁を抉り、押し広げる灼熱の肉塊。
承太郎は四つん這いにさせた花京院の竿に指を絡め、搾るように扱き上げる。
息も絶え絶えに四肢を突っ張る花京院の背が弧を描いた。