第3章 部屋割り
「せやかて、俺と同じ顔してるんやもん。
なんか切ない顔すんねん、たまに」
「アタックしたら変わるんとちゃいますの?
好きな人居っても、亮ちゃんならOKやろ」
「無理やもん」
またしても即答。
ホンマ…ネガティブやなぁ、亮は。
「なら、大倉の写真撮らへんの?
今なら写真撮っても不審に思われへんで?」
そういう企画なんやし。
つっても、この企画書出したん俺とヒナやけどな。
これも大倉と亮をくっつける為や。
休日の少しぐらい、削ってもかめへん。
「撮りたいけど…」
「「けど?」」
「あの笑顔は無理や、直視出来ん」
眩しすぎんねん、大倉は。
「ちょっとは頑張れや、亮」
滅多に無いチャンスなんやで?今が。
「あ、おん…頑張る…」
すばるくんの剣幕に押されて、頷く。