第10章 文通って・・・めんどくさい
それから数日後・・・
『で?結局成功したんだ~・・・』
新八君の文通相手が来たことの一部始終をトシから聞いた。
土「まぁな・・・・ったく、他人の色恋沙汰なんて興味ねーんだけどな」
頭を掻きながらトシはそう呟いた。
『ふーん・・・私も見たかったなぁ、新八君の勇士』
まんじゅうを食べながらそう言った。
まあ、どう頑張ってもメガネはメガネなんだけどさ~。根はいい子だから新八君は気にいってるし・・・
土「よく食うな・・・さっきもたいやき食ってなかったか?」
呆れたようにしてトシは私を見た。私は既に、二つ目のまんじゅうに手を伸ばしているところだった。
『定期的に甘いもの摂らないと、私イライラするんだ~。だから、食べてるの』
土「定期的って・・・・それにしても食いすぎだろ」
『おいしいからい~の』
上機嫌で三つ目のまんじゅうを頬張った。
あ~・・・おいしい・・・あんこと薄い皮が絶妙や~
土「はい、終了。仕事しろ、仕事」
『まんじゅう~!!持っていかないで~!!』
四つ目を食べようとすると、没収された。
『・・・甘いモノのなかで一番おいしいのってチョコだよね~』
土「・・・おい・・・どこから出してきた」
ポケットから小さめのチョコを取り出し、口に入れる。
『うんま~』
土「ビターチョコ?お前らしくねェな」
トシは不思議そうにしながら仕事に取り掛かって行った。
ビターチョコ食べてる理由?それはね・・・
トシのキスの味が苦いから、苦いものにも慣れないといけないな~って思ったからだよ?
恋もたまに苦いけど、癖になるよね?
頑張れ新八君!!