• テキストサイズ

青春あやまち論2【黒子のバスケ】

第22章 ずっと… feat.赤司




「赤司ーカスミンー!何やってんのー?」

「置いてくぞー」

「はやくはやく!」

「あ、はーい!今行きまーす!」


前を歩く三人は立ち止まって歩みの遅い俺たちに声を掛ける。

それに華澄は返し、俺を見上げながら再び頬をふくらました。


「もうっ征十郎のせいで置いてかれちゃうじゃない」

「それはすまないね」


クスッと笑いながら俺は返した。

そして華澄の前に左手を差し出す。


「ほら、行こう」


手を差し出された華澄は一瞬、キョトンとした表情をするも、次の瞬間には少し頬を赤く染めて俺を見上げる。


「うんっ」


俺の手を握り、照れながら微笑む華澄。

あの頃よりも少し大人びて…だが、その柔らかな笑みは全く変わらない。


「(華澄…ずっと側にいてくれて、支え続けてくれて…ありがとう)」


随分と遠回りをしてしまった…だが、この手だけはもう二度と離さない。


ずっと…。



END.

/ 422ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp