第7章 アリス祭
入口を入ると通路の両壁に鏡がたくさん立てかけられていた
「今からこの鏡の中を動き回る私に30秒以内にタッチしてごーらんっ!!」
びゅんびゅんと鏡の中を動き回る
いきなり始まったぞ!!
『えー・・無理やん・・・あ・・!!』
すごく早いスピードで鏡の中を移動する女性
ふと手に持っている模型のリアルな心臓を鏡にぺちゃっと貼り付けてみた
「そんなことしてもわたっっぎ、ぎゃやああああ」
ご、ごめんなさい
鏡からぽろっと出てきた女性の頭にタッチした
「私の負けよ。次のステージへどうぞ!!」
『ごめんなさーい!!』
鏡の通路を抜け、曲がり角を曲がると眼鏡をかけた中等部ぐらいの青年がレジャーシートの上に座り目を閉じていた
寝てる・・?
「じゃじゃーん!第二ステージ!!」
『ん!?誰!?』
上から魂の白い浮遊している物体が下りてくる
「俺様はそこにいるナイスガイのいわゆる"魂"だ
ではここで、俺様から質問を一つ」
魂が抜けるアリスか・・・
「魂の俺と本体に触れることなく、30秒以内に魂を本体に戻してごーーらんっ
ではスタート!!」
そういうと白い魂はぬいぐるみに憑依したり、額縁の絵に憑依したりする
『んんんんんーーーーー・・あ!!』
本体の方に近づき、私がもっている模型の心臓を本体の心臓の前にもっていく
『あのあたしのアリス、物を人体に入れることができるんです
この模型の心臓・・入れたらどうなると思いますか?』
そういって、にっこりとほほ笑みながら手を模型の心臓の前に構える
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