第11章 帰還
『先輩、ありがとうございます』
なかなか合わせれなかったけど、しっかりと目を見て言った
『私はここに居ます
私が出ると蜜柑を守れなくなります。初校長の本体を消滅できなくなります。それと・・』
ナルが悲しむ・・
「そう・・昔と変わらないわね
一度言ったら聞かないところ」
「先輩とそっくりですよ」
ふふふっと私と先輩の笑い声が響く
私の肩から手を離し、何かを決心するかのように立ち上がる先輩
「私達は外側から初校長のクローンを全滅させる」
『・・あたし達は内側から初校長本人を消滅させます』
「ナル・・を・・よろしくね」
「はい・・って勝手に動くけど」
『なんでやねん』
柚香先輩と志貴さんは私達に背を向け瞬間移動のアリスストーンを使い姿を消した
「これは・・」
柚香先輩が去った瞬間、その空間からぽとっと何かが落ちてきた
その袋をナルが広い中を覗く
『なにそれ』
覗きこむと3つのアリスストーン
きっと委員長や中等部の子達のアリスストーンだろう
柚香先輩・・・・・・・・
あなたに今日、この場所で会うことになるなんて思ってもいませんでした
先輩が過ぎ去ってから何年経ったんだろう・・
こんなにあっという間にすぎてしまうなんて・・
今度会う時はもっとゆっくり喋りたいな・・
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