第7章 昼休み
「先生、それ……」
間違いなく私のガチャガチャだ。
あの後トイレに忘れてたんだ……
「いやー私朝休みにトイレ行きたくなってね、生徒が誰もいなかったから生徒用のトイレに入ってたの。そしたらあなた達が入ってきて…」
山村先生は笑いながら話す。
授業中はあんなに怖いのに、今はとても優しい。なんだか不思議な気分だ。
「あっ、ありがとうございます。わざわざ呼び出していただかなくても渡していただけたら良かったのに。」
「うーん、それでも良かったんだけどね…」
「どういうことですか?」
「私も一応先生だからさ、言いにくいんだけど。実は私かなりのオタクでね…うたプリ大好きなんだよ!!!」
思わずハルと顔を見合わせる。
「えっ、まっ…マジすか!!ちなみに誰推しですか!!!!」
ハルのテンションがうなぎ上りなのが目に見えて分かる。
「んんんランランっ!」
「あっカルナイですねありがとうございますはははははははははははははは」
「落ち着けハル!」