第10章 *9話*
思いきり叫んだ事により、息切れしてしまう。
良いんだ。
こうなることぐらい、ずっと分かってたんだから。
これは当たり前のことなんだから...
『望彩ちゃん、ごめんなさい...。今までたくさん傷つけて避けたりして。でもね....』
おばさん達は自分の想いを言ってくれた。
赤の他人を、受け入れること。
何もかも私を思っていてくれてたんだ。
『許してくれないと思うわ。でも、ちゃんと謝らなきゃいけないと思うの』
おばさんは泣きながらそう言った。
許す、なんて。
「うん....、もういいよ」
笑顔で許すよ。
だって、いつまでも悲しみたくないから。