第10章 黒トリガー争奪戦
迅さんと私は玉狛支部への道を歩いていた
夏海「迅さん…」
迅「ん?」
夏海「本当によかったんですか?風刃を手放して…」
迅「ああ、いーのいーの」
夏海「でも、無理してるように「夏海、怒るぞ」
私の言葉を遮ってそういった迅さんの声は今までにないくらい低くて、私はなにも言えなかった
宇佐美「あ、迅さん、夏海ちゃんおかえり~」
三雲「お疲れ様です」
迅「ふぃ~す」
夏海「どーも。あっ、お菓子だ」
私は机においてあったお菓子をとって食べた
迅さんも食べ始めた
空閑「最近いなかったけど、どうしてたの?」
迅「あっちこっちで大人気なんだよ。実力派エリートは。遊真、ボーダーのトリガーにはなれてきたか?」
空閑「栞ちゃんに色々教えてもらったからな。小南先輩に勝ち越す日も近い」
迅「ほぉ、これは期待できるな」
迅「メガネ君は訓練進んでる?」
三雲「えーとそのぼちぼちです……」
夏海「京介はバイトがあるからね」
三雲「いや、でも特訓メニューは組んでもらってるんで……」
迅「まぁ、京介は教えるのうまいから大丈夫だろ」
迅さんはそういいながらお菓子をパクパクと口に入れていった
迅「鍛えろよ、若者。あっという間に本番が来るぞ。おやすみ~」
迅さんはそう言うと部屋を出ていった
宇佐美「おやすみなさーい」
三雲「お疲れ様です」
夏海「ねぇ、遊真。今度は私とも対戦してよ」
空閑「ふむ。夏海先輩は強いの?」
宇佐美「夏海ちゃんは強いよ~。実際小南からはじめてで2本取ったからね」
空閑「おお。これは手強いな」
夏海「まあ、楽しくやろうよ」
空閑「オッケー」
夏海「宇佐美先輩。明日昼まで寝ててもいいですか?」
宇佐美「うん。全然いいよ」
空閑「昼まで寝るのか?」
夏海「今日は色々と集中したんだよ。じゃあ私は寝まーす。おやすみなさーい」
宇佐美「おやすみ~」
自分の部屋に戻った私は布団に吸い込まれるように寝た