第2章 プロローグ
夏海「お母さん!!お父さん!!涼介!!」
お母さん「夏海!早く逃げて!!」
夏海「やだっ!やだよ!皆をおいて逃げるなんてできない!!」
私の背後にトリオン兵が迫る
お母さん「夏海っっ!!」
キィィィーン
その時誰かが私を抱えてその場を立ち去った
夏海「やだっ!離してっ!!まだ瓦礫のしたに家族が――」
ドッ
涼介の頭から血が流れている
夏海「っっいやぁーーーーーーっっ!!」
――――――――――――ガバッ
夏海「ハァ、ハァ…………夢……か」
少しだけあいたカーテンの隙間から太陽の光が差し込んでいる
夏海(嫌な汗をかいた…、シャワー浴びよう)
あの日のことは今でも鮮明に覚えている
忘れたことなんてない
これが今の私の日常だ
私はベッドからでて、浴室へと向かった