第9章 🍏Story8🍏 告白
「っ藤ヶ谷先生が、琴吹のことを......?」
「あくまで噂ですよ(苦笑)
でも、その話を聞いたら納得しちゃう部分もあって......」
「っ......」
『なんか、別の奴のことを見ているようにも思えて......』
もしかして、琴吹が見ている奴って......藤ヶ谷先生のこと?
だったらなんとなくわかる......
生徒受けも良くて、カッコイイし、運動神経も何だかんだ言って良いし......
それに、背も高いし......。
「......やっぱり、北山先生は百合のことが好きなんですか?」
「っ......」
「......。」
「っ別に俺は......!」
「......冗談っす、冗談がきつすぎました(苦笑)
もし、本当だとしても言うつもりないし......」
「っだから違う......!」
「だから冗談ですってば(笑)
じゃあ、昼休みも終わるんでそろそろ行きますね。
質問攻めですいません(苦笑)」
「あ、あぁ......また、悩み事とかあったら相談しに来ていいから......」
「ありがとうございます、じゃ。」
優吾はお辞儀をし、食堂を後にした。
「っ......高地の奴、
痛いとこばっかりズバズバ言ってきやがって......」
(心臓に悪いわ......汗)
でも、もし高地の言うことが本当だったら......っいや、
さすがにそれはねぇよな!
藤ヶ谷先生は単純に生徒として好きなんだろうし......あの藤ヶ谷先生に限って、
生徒を好きになるってこと、ねぇだろうし......
きっと、妹を可愛がるみたいな感情...のはず......だよな?
琴吹も、背高くないほうがいいって言ってたし......
なんでこんなにソワソワすんだよ......
っんなの、ただの噂だろ......何真に受けててんだよ俺......
「はぁ......早く仕事に戻ろ......」
宏光は何かを忘れるように食堂を出て行った。