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【ハイキュー】その日まで(poco a poco3)

第7章 アザレア


「みーに避けられてる気がする……。」

昼休み、弁当を食べながら菅原はつぶやいた。

「お前がイヤらしい目で見るから警戒してんじゃね?」

澤村が箸を止めずに指摘する。

「え!?そうなのかな俺ぜんっぜんそんなつもりないんだけどやっぱりそう思われてんのかなどうしよう!!?」

「知らねえよ冗談だよ落ち着け。」

狼狽える菅原に澤村は呆れる。

「付き合ってまだ1週間かそこらだろ。
わかんなくなってるだけだと思うぞ。距離感とかさ。」

「そうかなあ。あー、こんなことだったら卒業まで黙っとけばよかったかな。」

「何言ってんだよ幸せそうな顔しやがって。」

「大地が厳しい……。」

菅原が大げさに落ち込んで見せる。

「それより立花、大丈夫か?保健室から戻ってこないけど。」

「ああ、先週のあの事件から、やっぱりあんま寝れてないみたいでさ。
まあ他は元気だから大丈夫だと思うけど。
後で様子見に行ってくる。
あ、日向たちには言うなよ。責任感じちゃうだろうからさ。」

「それはちょっと心配だな……。」

澤村が眉をひそめる。

「あ、でもだいぶ良くなってきてると思う。
夜中目覚めちゃったらメールしてくるんだけどさ、その回数も減ってきてるし。」

「なんだただの惚気か。」

澤村の指摘に少し恥ずかしそうに笑う菅原。

「メールとか学校だと普通なんだけどなー。
やっぱり二人でいる時間がなんかぎこちなくて。」

「そりゃ今まで通りとはいかないだろ。幼馴染から彼氏彼女になったわけなんだから。」

「そうかなー……。」

菅原はぶつぶつと言いながら弁当を食べ終えた。
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