第32章 紅桜篇:俺の居場所
俺は
船であったこと
そして、記憶を取り戻したこと
本当の名前
元攘夷志士だったこと
高杉との関係
洗いざらい全部話した
話終わった後、三人は驚きのあまりしばらく開いた口が塞がらなかった
『近藤さん‼︎』
俺は頭を下げた
『俺は、元攘夷志士だけどここに置いて頂けないでしょうか⁉︎確かに幕府を恨む気持ちがないと言えば嘘になる。でも俺はただ破壊のでは無く内側からこの国を変えたいと思っています。それは国を守る真選組だからこそできることだと考えています………なにより俺はトシや総悟、近藤さんの隣にいたい……だからっ‼︎「もういい、くん。元よりくんを追い出そうなんざ考えてもいねぇよ。なんたって俺たちは家族だ‼︎」
初めて会った時と同じだ
近藤さんの笑顔は太陽のように温かかった
今なら胸を張って言える
俺は真選組副長補佐官、坂田だ
ここが俺の居場所だーー