第3章 ぷらすゔぁかんす♢
お股も肌も痛い。
激しかったからアライメントが狂っちゃったのか真っ直ぐ歩けない。
徹に手を引いてもらいながらホテルに戻る。
「燁ちゃん、あのサ」
部屋に戻って荷物をまとめていると背後から抱き締められた。
「いつも意地悪してゴメンね。
でも大好きだから意地悪したくなっちゃうんだよ。わかってね」
ワカッテマス。
て、ゆーか。多分、私が意地悪されたがってるん、だろう。
「好き、大好き」
ぎゅうって焼けて熱い腕が私を包んで。
「許して、くれるよね?」
云われて。私は振り向く。
「今夜のお祭りの浴衣、帯結んで下さい」
そしたら許します、って。
私がいけないんだ、ほんとは。
「大好き、燁」
うー、ぎゅうしながらその甘えた声は反則ですっ!