第19章 ➕いんせくと
「じゃあ澤木とヤらせろ」
そう。
私。
私との、1夜のあばんちゅーる。
「あの…脱ぎますか?」
ベッドの上で向かい合った私達。
「いや脱がす」
「え」
「ダメか?」
「いや、大丈夫です」
そんなやりとりを経て、岩泉さんが私のパジャマのボタンをひとつひとつ外していく。
それが胸を過ぎると岩泉さんの顔色が変わる。
更に下のズボンを脱がされるとはっきりと彼は顔をしかめた。
「下着は?」
「寝る時は…つけません」
私の返事に岩泉さんはパジャマのズボンを持ったまま後ろを振り向く。
「あ、俺がそうしろって云ったワケじゃないよ?その子前から風呂出たら下着朝まで履かない時あるんだよね」
ビール片手に徹さんが云う。
素面でいられない、と床に座ってぐびぐびビールを飲んでいる。