第17章 ➕ほらー

ブツンッ
切れた。

「連れて来ちまったか。仕方ねぇな」
岩泉さんがため息をつく。

「どどど、どうする？」
自分が誘ったくせに徹さんはガタガタ震えている。
私もスマホを座席に投げ出した。
触りたくない！

「よし、ホテル行こう」
岩泉さんが云う。

「は？え？何なの？岩ちゃんおかしくなったの？」
徹さんは半泣きだ。
でも私の肩を抱き寄せてくれる。

「ほら、幽霊はエロい事に弱いって云うだろ？」
岩泉さんは大真面目だ。