第2章 ぷらすやきもち♡
確かに、互いに今日は頼まれ合コンだから直帰しないと話し合った。
けど、まさか相手として会うなんて思わないじゃない?
取り敢えず知らないフリをしているけど及川くんはモテる。
女の子達が群がりその手が彼に触れるたびに及川くんがこっちに視線を送ってくるものだから、むしろ私は彼女達がかわいそうになった。
――その人、女と同棲してるんですよ?
今日だって私の洗濯した服着て、私の作った朝ご飯食べて、お昼ご飯すら私の手製弁当なんですよ?
今夜だって帰ってきたら二人でお味噌汁飲もうねって、冷蔵庫の中でシジミと大根、油揚げが待ってます。