第13章 【番外編】➕夏の日。

――眼を覚ます。

枕元のスマホを見ると、日付けは8月15日。

クーラーのスイッチを入れようとしたがつかない。
壊れているみたいだ。

それの修理の手配をしている彼の声を聞きながら浴びた赤の温かさを思い出した。

「暑いしコンビニでも行こうか」

公園でアイスを食べようという彼の手を引いて歩く。