第12章 【番外編】➕ばーすでぃ【Lv2】
「君まわるの早いくせに飲むのは好きだよね」
一気して2杯目を要求する私に呆れ顔の徹さん。
良いのです!
その分抜けるのも早いし。
「及川、俺にも」
岩泉さんも飲むのか。
なら…。
テーブルの向かいにいる彼の首の根っこを掴み口付ける。
唇を開け、ふっと息を吐いて液体を送り出す。
コクン、と岩泉さんの喉が鳴る。
「こら、燁ちゃん、おいたはめーでしょ?」
徹さんに私が首の根っこをつかまれ、引き戻された。
「あ、私、この前家から送られてきたメロン切ります。甘いとメロンが霞むから日本酒にしよー」
ワインをデキャンタに移し、桶に押し込み、冷凍庫でそろそろキンキンに冷えているであろう上善とチルドにいるメロンを取りに行く。