第10章 -Episode2- 新しい家族
「......百合ちゃん、今までの経緯を話してほしんだが、大丈夫かな?
今すぐにというわけではないが......」
「......はい、大丈夫です。」
「ちょっと怖いことを思い出してしまうかもしれないけど大丈夫かな?」
「......はい。」
「っじゃあ僕が一緒に行きます!それなら、百合もいくらか落ち着くだろうし......」
「おい裕太、お前が行くのか?
ここは俺が言ったほうが..「太にぃといろいろ、
話しつけないといけないんだろ?」......。」
「......じゃあお願いします。」
「わかりました。夕方までには終わります、終わり次第自宅にお送りします。」
「ありがとうございます。じゃあ百合、行こっか?」
「うん......」
百合と裕太は警察に同行し一旦現場を去っていった。
そして残った宏光と太輔は...
「......。」
「......。」
「......おい、殴れよ。
俺のことを殴りたくて仕方なかったんだろ?」
「......いいのか?手加減はしねぇぞ?」
「お前のパンチなんて、痛くも痒くもねえからな。
好きにしろ......」
「じゃあ......遠慮なく!」_ガッ!
「っぅ......」
「どうだ?俺の本気の拳、痛いだろ(笑)」
「っお前......どっかでヤンキーしてっか?」
「兄貴じゃあるまいしねぇわ!
でも本当ならアイツ等に拳入れたかったけどなぁ......」
「そうなると、お前も警察行きだろ。」
「まぁでも原拠である兄貴を殴れただけでも良しとするわ。
にしてもあいつら、百合によくもあんなことやこんなことをしてくれたな......」
「まだ未遂で済んだんだからマシだろ、
でもまさか4歳相手にあんな大人数で襲いかかるとはな......」
「だからお前が原拠だろ。」
「......悪かった。」
「とりあえず......許してやってもいいぜ?
兄貴が、変わるんだったら......」
「......変わる、変わってやるよ。
せっかく親父には大学に通わせてくれているからな。
百合の為にも、俺は変わってやるよ。」