【基山ヒロト】怖いです!嫌です!近くに来ないで!!
第9章 不思議なコト
「はぁはぁ....!!間に...合わなかったか」
「レイナちゃん!?」
私が刑務所から面会を終えて出てくると、走って来てくれたであろう、レイナちゃんが息を切らしていた。
「ど、どうしたんですか?」
「聞いちゃった!?聞いちゃったの!?」
私の方を掴んで慌ててそして涙目でそういう。 こんな表情のレイナちゃんを私は始めてみた。
「ヒロト。さんのこと、聞きました。全部。ききまし...た...」
レイナちゃんのがうつったのか。
それとも私の感情なのか。
わからないけど、自然と涙が出てきた
「ごめんね、私、流星ちゃんが、吉良のこと好きだって思ってたの。だから、知って欲しくなかった!ごめんね?本当に隠しててごめんね」
「えっ...」
私が吉良くんのこと好き?
そうだったのかな。でも、すごく、悲しくなった。胸が苦しい。吉良くん幽霊なんだから。恋ももちろん出来るわけない。そう思うと辛いよ。
あぁ、そっか。
きっとこれが恋だったんだ。
「大丈夫ですよっレイナちゃん...」