【基山ヒロト】怖いです!嫌です!近くに来ないで!!
第6章 やっぱり無理だよ!
「き…基山さん…」
ある日のこと私は基山さんに自分から話しかけた。
「へ!?ど、どうしたの流星ちゃん!?」
基山さんは嬉しそうな…でも戸惑っている態度を見せた。
「あ…あのですね…?レイナちゃんが…買い物…って…」
「ああぁ!!!!」
「ひゃ!?」
基山さんが思い出しかのように突然大きな声を上げるので、私はたまらず声をあげてしまった。
「あぁ…。流星ちゃん…驚かせてごめんね?」
基山さんもそれに気づいたようで、私に謝ってきた。最近はいきなりエッチな事とか言わなくなってきて、少し安心しているのだけれど…レイナちゃんが注意してくれたのかな…?それだったらあとでお礼しなきゃなぁ…
「いえ…大丈夫です」
「それなら良かった!」
そういった基山さんは笑顔だった。
「あ。あの…これ、買い物リスト…ってレイナちゃんが…」
そう言って私は一枚の紙を渡す。
「ありがと。って。凄まじい量だなぁこれはΣ(゚д゚lll)」
どれどれと私も見てみると、紙が黒く見えるほどの買い物リストの内容だった。
「凄い量ですね…」
「まぁね…」
「いつもこのぐらいの買い物を…?」
「うん。そうかな。ここには沢山の孤児がいる。だから…この量は買わなくちゃ!みんながいい暮らしができてココを思い出の場所大好きな場所になってくれたら、園長代理の僕も嬉しいからね!」
そういって微笑む彼はなんだかとても暖かかった。