第68章 及川の奥さん美人らしいよ
3年になって2ヶ月。
程よく熱くなってきた6月。
最近の話題は
転向してきた宮本さん。
ありきたりな転校生の話。
松川「なぁ、俺らのクラスの宮本さんって、彼氏いんのかな?」
及川「あーっ!転向してきた子だよね!」
花巻「美人だよなぁ〜。いつも女子に囲まれてるし(笑)」
松川「席近くないからしゃべる機会ねぇしなぁ」
及川「しゃべってみたいけどぉおお」
花巻「あぁ、及川は喋れないわなぁ〜(笑)」
及川「なんでっ!?!」
花巻「いや、女子の間で噂になってたよ〜、俺らのクラスの女子は宮本さんを及川にあわせないようにしてるってね!(笑)」
及川「はっ?!!!なぜ!?NAZE?!why?!」
松川「ドンマイだな。」
岩泉「おい!おまえらおっせぇ!!しめんだから、さっさと出ろ!!」
松川「ほーい。」
岩泉「あ、入口に転校生の子たってんだけど何?どーせ及川だろ?」
花巻「はっ?!ちょ、俺行くっ!」
松川「いや、俺が行く!」
及川「ええええええ、いくいくいく!!!」
岩泉「なんだあいつら…。」
『…。』
花巻「宮本さん?!どーしたの?」
『バレー部のキャプテンさんに用事があって』
松川「なに?君も及川ファンなわけ?」
『?ファン?誰の?』
及川「…!」
↑自分の話されて出ていけなくなった人。
花巻「だから、君は、キャプテンさんに惚れちゃったんでしょ?ほら!あれでしょ!出待ち!」
『いや、まだキャプテンさん見たことない。』
松川「ぶっ、、!!(笑)」
花巻「噂どおり…(笑)」
『んー、でも、別に興味はないんでこれ、渡しといてください。じゃ、また明日…っ、』
花巻「え!ちょ、!及川に会いたかったんじゃないの?!」
『いや、誰かに渡そうとしたら体育館に入れないほど人だかりができてたから諦めて待ってただけ。』
及川「ちょ、待って!ありがと!俺がキャプテンだけど?」
『あぁ、いいえ。じゃ、また明日、』
松川「及川みて無反応…強者。」
花巻「あ!ねぇ!宮本さん!もう遅いし!送るよ!」
『いや、大丈…』
及川「みんなで帰ろっか!」
松川「サンセーイ。」
岩泉「お前らまだいたのかよ。」
及川「岩ちゃんも、一緒に帰るよね?」