第59章 青葉城西体育祭
気がつけばもう、50メートル超えている。
やばい、やばい?!?!
次ダレ?!?!
岩泉「宮本!!!!!そんまま、ぶっとばせ!!!!!!」
岩泉の叫び声。
それに答えるように
ニッ
と、笑い、
全景姿勢で全力疾走。
次の相手は男子野球部!!
ここで最悪並ばれても問題ない。
『っ!!!!!!!』
及川「!スピードあげろーー、っ!!!」
女子「あおい先輩っ!!!!!」
後ろから迫る野球部男子。
ばっかじゃねぇの?!
『きっつ(笑)』
ギリギリか?
岩泉「宮本!!こっち!!!!」
『!!』
視界にはいってきたのは
バトンゾーンギリギリで構える岩泉。
女子はバトンゾーンの手前でバトンを受けることが出来る。
ただし、バトンゾーンを超えて貰うことは禁止。
男子はどっちも禁止。
ゾーン内での受け渡しが原則。
!!!!
『っ!!!い、岩泉!!!まかせた!!!!!』
ギリギリでバトンパス。
岩泉「っしゃ!!まかせろ!!!!」
相手の走者は女子。
差がぐんっ、と、開く。
やっべーー。
男「まじ、お前はやすぎなっ?!(笑)」
『いやぁ、マジヤバイよ?(笑)』
まだ落ち着けない。
私が次走るのはアンカーの前。
ラストバトンを渡す重要な役。
あと、1周半後は自分の番。
私の前の子は女の子。
その子の相手は…花巻…。
うっわぁ、マジかよ。無理じゃん。
案の定バトン受け渡し直後に追い越される
女の子。
あと、30m!!
女子「ひゃぁっ!!!!」
ドテンっ!!
『!!』
っ、!!
気づいたらそのこのところに走ってて。
『あと任せて!!!』
それだけ言い残してバトンを拾い上げる。
『岩泉!!まかせた、!!!』
岩泉「おう!!!!走れっ!!!」