第53章 イケメン彼女
及川さんの最近の悩みは…
そう。
好きな女の子が俺よりモテている。
むーかーつーくーーっ。
及川「あおいちゃーーーん。」
『はーい?』
及川「教科書忘れた。見せてっ、」
『いーよー。ほい。』
及川「机くっつけていい?」
『おー。いいよー!』
及川「ねーねー、」
『ん?』
及川「なんでもなーーい。」
『ん?』ニッ
あーーーー。
俺好きになる人間違えたかも。
男「宮本、シャーペン貸してー。」
『んー。ほい。』ニッ
男「さんきゅっ!」
女「あおいちゃんっ、見てこれ!」
『ぶっ、絵ー、へたくそ。』
女「もーーっ、頑張って書いたのに〜っ。」
『ははっ、(笑)もーいっかい、書いてよ。』ニッ
女の子が女の子に
ほっぺたを膨らまして拗ねている…
な、ん、でっ!!!
あおいちゃんは、身長高くて
イケメン。
なんだろう。
目がおっきい。
陸上部のエースだってさ。
程よく細くてさっ。
少し、黒い。
ってゆーか、及川さんの並の美肌なのが余計ムカつくぅ。
カッコイイ感じ。
ある程度筋肉質で…
ぁぁぁああ!!
もーねる。
ふんっ。
…
目を閉じる。
授業中だけど。
机にうつぶせ。
『??…。』
カタンっ
??
カタンっ
って、何の音だよ。
ばれないよーに、うっすら目を開ける。
すると。
目の前に立ってる教科書。
先生にバレないように
教科書を立てるあおい。
なにそれ、ズルイ。
イケメンすぎ。
女「あおいってイケメンだよね。」
女「うん、うんっ、わかるー。及川もかっこいいけど。あおいの方が紳士的でさ、」
女「うんうん!それでさ、ちょっと、ツンデレなとことか、かわいいよね(笑)」